商用軽貨物車もEV化

若い頃(宅配便もなかった時代)、乗ってた軽自動車はシートベルトもエアコンもパワステもなかったな。それがあっという間にカーナビだエアバックだ自動ブレーキ(AEBS)だもの。技術の進歩は思いのほか早いものです。

よって近い将来「信じられないよね、昔はガソリンを燃やして車を走らせていたんだって」なんて言葉が、ドライバーから発せられるかも。

日本で現在走っている商用電気軽貨物車は、日本郵便の赤いEV車、三菱ミニキャブ・ミーブだけです。この車は2011年12月と随分昔に発売したのに、時代が早すぎたのか値段が高すぎたのか性能がいまいちなのかあまり売れなくて、2021年3月に生産を終了しました。しかし時代が追いついたのか、2022年11月24日に同じ形同じ値段(補助金込みで200万円位)で販売を再開しました。

佐川急便が軽貨物車をEV化するために選んだのは、日本のASFがシステム設計し生産は中国の五菱汽車が製造する車でした。これを正式に発表したのが2021年4月です。2022年10月2日には「ASF2.0」との仮称で顧客の事業者に公開されました。今年の販売を予定して価格は補助金込みで150万円位だそうです。

佐川・日本郵便に対してヤマト運輸が導入を検討しているのはトヨタ自動車いすゞ自動車スズキダイハツ工業の連合体であるCJPTの軽EV貨物車。カートリッジ(交換式)バッテリーを規格化共通化し物流現場に特化した軽貨物EV車を目指している事を、2022年7月27日発表しました。導入は今年度中を予定しています。

F1を2021年いっぱいで撤退して(その後も勝ち続けているが)電気自動車に注力してきたホンダが2022年12月7日に、人気の「N-VAN」をベースとした軽EV車を2024年春に販売すると発表しました。販売価格は補助金込みで100万円台を考えているそうです。

軽貨物フリーランスドライバーにとっては近々に車選びの選択肢の一つとして電気自動車が重要な位置を占めてくると思います。もしかしたら大手運送会社が「業務委託先の車両はEV車に限る」なんて事に将来なるかもしれません。

自動車のEV化で出遅れた日本を考えるとき、連想されるのが太陽光発電です。昔日本がせっかく先行していたのに途中でブームが去り下火になり、知らないうちに外国勢に抜かれてしまいました。しかし過ぎた事はしょうがありません。

軽自動車の規格は日本独自のものです。EV化したスマートな軽自動車は何となく日本ぽくて「かわいい」です。スマホのようにガラパゴスにならないように世界標準規格にして世界中の物流を担ってもらいたいです。

今後も軽貨物車のEV化について新しい情報が入りましたら随時このブログか、【軽貨物電気自動車】で報告する予定です。

今日も安全運転でいきましょう。

【軽貨物運送のパイオニアアスリート】編集者